ロケットBBSの歴史

ロケットBBSの誕生(2000年8月)

ロケットBBSは、2000年8月に小さなレンタル掲示板サービスとして始まりました。はじめは他社のレンタルサーバーを利用しており、まだrocketbbs.comのドメインもありませんでした。

2000年と言えば、Windows 2000やWindows MEが発売された年です。そして、ISDN回線が普及し始め、それまで従量課金制だったインターネットが定額制の常時接続、つまり繋ぎ放題になったころでもあります。インターネットブレークの年と言われており、インターネットがより身近になった時代です。もちろんスマートフォンはありませんでしたが、NTTドコモのiモードサービスが1999年に始まっています。

当時はFacebookやTwitterの様なSNSはもちろん、ブログも登場していませんでした。インターネットユーザーは皆、簡単な個人サイトを作り、そこに掲示板を設置しました。掲示板はサイトへの訪問者と交流するための必須ツールとして愛されていました。

サービス開始時、ロケットボードA-Seriesという掲示板がありました。A-Seriesは、デザインの違いでType-A1~A5という5種類でしたが、後にType-B・C・D・Eが追加され、9タイプのバリエーションになりました。テーブルタイプやシンプルな罫線区切りタイプ、吹き出しタイプなど、多彩なデザインで人気を博し、当時のサーバーでは収容できないユーザー数になりました。そのためデータセンターに引っ越し、rocketbbs.comのドメインで複数の専用サーバーを運用するようになりました。これが2001年初頭です。

Type-S登場(2001年)

これら初期の掲示板は、カスタマイズ機能は備えていたものの、デザインごとに違う掲示板タイプだったため、ユーザーが他の掲示板タイプにしたければ、新たに掲示板を契約しなおす必要があるという問題がありました。

そこで開発されたのがType-Sです。Type-Sは、設定画面からワンクリックで全く別のデザインの掲示板に変更できる、高機能な掲示板であり、2021年にType-Nがリリースされるまで、20年間ロケットBBSのフラッグシップであり続けました。このType-Sのリリースに伴い、それまでのType-A1~A5・B・C・D・Eは新規のレンタル受付を終了しました。

L-Series登場(2001年5月)

2001年当時のサーバーは処理能力が低く、サーバーがプログラムを解析してHTMLを出力するのに、現在よりも多くの時間が必要でした。時間にして1秒未満でしたが、その一瞬の「もたつき」がユーザーのストレスの原因になっており、高速な掲示板の需要が高まっていました。
この様な背景から、2001年5月にL-Seriesがレンタル開始されました。これはType-LS・LF・LK(10月にType-LLも追加)の総称で、サーバー側でのプログラム解析が必要ない、高速・軽量のHTML形式の掲示板です。

携帯電話への対応(2001年6月)

2001年6月には急激に普及していた携帯電話への対応が追加されました。Type-SとL-SeriesがiモードとJスカイに対応(EZwebは仕様の違いにより最初は非対応)したほか、携帯電話専用の「モバイルロケット」というサービスを開始しました。スマートフォン全盛の現在では当たり前のことですが、当時は外出先からも携帯電話で投稿の確認や管理ができるということで、とても大きなバージョンアップでした。

Type-X登場(2001年12月)

2001年12月にはType-Xをリリースしました。この掲示板は、L-Seriesの軽量さを受け継ぎながら、デザインの制御にスキンを採用したことで、ユーザー自身がHTMLレベルでデザインを変更することができるようになりました。Type-Sも、Type-Xのリリースと同時にスキンに対応しています。

画期的なスキンという仕組み

このスキンは、『RBML』というロケットBBSが開発した独自の構造言語で書かれており、HTMLやCSSに関する知識があれば、掲示板のデザインを完全に作ることが可能になりました。提供された選択肢から選ぶのではなく、自分の思う通りにデザインできるようになったのです。これは画期的なことでした。

スキンは単なるテキストファイルなので、ユーザーが作ったデザインを配布することを可能にしました。ロケットBBSでは、スキンギャラリーというスキンを登録してダウンロードしてもらうための仕組みを提供。数百件のスキンが登録され、多くのユーザーが気に入ったスキンをダウンロードしました。スキンを作ることができないユーザーでも、他人が作ったスキンをダウンロードし、コピー&ペーストするだけでデザインを一新できるようになりました。

スキンの登場により、よりデザインにこだわりたい中・上級ユーザーはType-X、より簡単に設定変更したい初心者ユーザーにはL-Series、その両方に対応する高機能さを求めるユーザーにはType-Sという住み分けが確立されました。

Type-T登場(2003年6月)

2003年6月にはType-Tのレンタルが開始。多階層での返信(返信に対する返信)ができるツリー式の掲示板です。この掲示板の登場により、ロケットBBSのラインナップは充実したものとなりました。

掲示板の低迷期(2000年代中ごろ~)

しかし、2000年代中ごろからはブログの人気が高まり、徐々に個人サイトと掲示板の組み合わせに取って代わりました。そして2000年代終盤にはSNSの急成長もあり、レンタル掲示板サービスにとっては苦しい時代に入ります。他社レンタル掲示板サービスが廃業していく中、ロケットBBSは掲示板のアップデートを続けました。少しずつメンテナンスし、機能を追加することで、より使いやすく高機能な掲示板になっていきました。シンプルな外観とは裏腹に、数多くの設定項目で柔軟にカスタマイズできること、ニーズに合った掲示板を選択できるラインナップなど、高い評価を得ていました。特に社会問題になっていたスパムや荒らしへの対策はとても好評で、『高セキュリティの掲示板と言えばロケットBBS』と言われるようになっていました。

ロケットBBSのスパム対策について

ロケットBBSのセキュリティ機能一覧

Type-N登場(2021年6月)

2021年現在、Type-S・L-Series・Type-X・Type-Tは全て現役で、多くの方に使っていただいておりますが、インターネットを取り巻く状況は2000年代とは大きく変わりました。HTMLやCSSのバージョン、文字コード、HTTPプロトコルといった仕様は軒並みバージョンアップされました。さらにはスマートフォンやタブレット端末の登場など、閲覧者の環境やニーズも大きく変わりました。これらの変化を取り込むには、掲示板の設計を根本から見直す必要があり、アップデートで対応できる範囲を超えていました。

そして2021年6月、18年ぶりの新しい掲示板であるType-Nがベータ版として発表されることになります。『今までの掲示板の固定観念を捨て去り、現在の価値観で掲示板を作ったらどうなるか?』というコンセプトで新設計されました。スマートフォン・タブレット・PC等へのマルチデバイス対応、ユニコードによる多言語化、SSLによる通信の暗号化、HTTP/2対応による高速通信など、最新の仕様が盛り込まれました。AIを使用した高度なスパム保護機能も搭載され、この機能はType-S等他の掲示板にも移植されました。Type-Nは2021年9月1日に正式リリースとなりました。

そして次の20年も

ロケットBBSは20年以上に渡り、業界をリードする革新的な機能、障害の少ないサーバー、高度なセキュリティ、きめ細かなサポート、長く使える安心感など、質の高いサービスを提供してきました。移り変わりの激しいインターネットサービスにおいて、20年続くサービスは多くないと思います。これからもインターネットの変化に対応し、時代に合ったサービスを提供していければと考えています。次の20年もロケットBBSをよろしくお願いいたします。

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