オブジェクト
 オブジェクトとは掲示板の構成要素や特定のデータを表す RBML の要素です。テキストボックスなどのフォーム部品や、名前やコメントなどのデータそれぞれにオブジェクトが割り当てられており、それらの構成要素のレイアウトを定義するために、各ブロックに HTML と共に配置します。全てのオプジェクトは記述できるブロックが指定されており、所定のブロック以外に記述しても何も表示されません。
一部を除き、各オブジェクトはそれぞれのプロパティを持っており、そのプロパティの値を変化させることによって、表示方法などをコントロールすることが可能になっています。

 オブジェクトはその名前で内容が判断しやすいようグループに分類されています。オブジェクト名は GOURP.OBJECT という書式になり、オブジェクト名のドット(.)の左側が所属グループを表しています。各ブロック内に配置する際はドルマーク($)をオブジェクト名の前後に付加し、$GROUP.OBJECT$ という書式で記述します。記述されたオブジェクトは掲示板の実行時に特定のデータや値に置き換えられます。
オブジェクトは置き換えられる内容によって、以下のグループに分類されています。
  1. COPYRIGHT・・・スキンや素材などの著作権情報。
  2. DATA・・・投稿されたデータ。
  3. FORM・・・投稿フォームそのものと、テキストボックスやボタンなどのフォーム部品。
  4. HTML・・・掲示板として出力される HTML に関するもの。
  5. REPLACE・・・汎用の置換オブジェクト。
  6. SYSTEM・・・掲示板の設定やユーザーごとに異なるデータ。

 オブジェクトは英大文字とアンダースコア(_)で構成されており、大文字・小文字は区別されます。小文字で記述したり、大文字・小文字の混在はオブジェクトとして認識されません。

Example
○ $DATA.NAME$
× $data.name$
× $Data.Name$

 RBML2 では RBML1 と異なり、対応していないオブジェクトが記述されていた場合、全て消去される仕様になっています。RBML1 では $ABCDE$ というラベル (のようなもの) を記述しても認識されず、そのまま文字列として出力されますが、RBML2 では $ABC.DEF$ と記述すると、未対応オブジェクトとして消去されます。
例えば Type-X で対応していないオブジェクト $DATA.FILE$ を記述しても、未知のオブジェクトとして消去されるため、スキンを作成する際は掲示板のオブジェクト対応を考慮せずに記述しておくことができるようになります。そのため、予め $DATA.FILE$ を配置しておくと、対応している場合は画像を表示し、対応していない場合は消去されるため、Type-S, Type-X 両方対応のスキンが作成しやすくなります。

 RBML2 ではドルマーク($)に挟まれた半角英大文字(A-Z)、アンダースコア(_)で構成される文字列で、一つのドット(.)で区切られている文字列は、全てオブジェクトとして認識されます。ただし、ドット(.)の左側 (グループ名の部分) は英大文字だけで構成されている必要があります。

Example
$AAA.BBB$     : オブジェクトとして認識されます
$ABC.DEF_GHI$ : オブジェクトとして認識されます
$AAA.BbB$     : 英小文字があるためオブジェクトではありません
$ABC_DEF.GHI$ : ドットの左にアンダースコアがあるためオブジェクトではありません
$ABC.DEF.GHI$ : ドットが二つあるためオブジェクトではありません