RBML1 からの主な変更点
 RBML2 では多くの仕様が追加・変更されており、単に RBML1 のラベル・プロパティを RBML2 のオブジェクト・プロパティに置き換えるだけでは正しく動作しない場合があります。本項ではこれから RBML2 を学ばれる方が RBML1 から RBML2 にスムーズに移行できるよう、RBML2 で追加・変更になった仕様の内、いくつかの重要なものについて列挙します。詳細については、それぞれの項を参照してください。

バージョン宣言文
 スキンの記述言語として RBML2 を使用するには、バージョン宣言文の記述が必要です。

コメント構文
 RBML2 ではコメント構文が変更になっています。単一行コメントのコメント記号が変更になり、複数行コメントが追加されました。

追加された仕様
 RBML2 ではエスケープおよびコマンドが新たに実装されました。これらは RBML1 には実装されていなかった仕様です。

ブロックに関する変更
 返信専用の投稿フォームを定義するためのブロックとして、新たにSUBFORMブロックが追加されました。

ラベルはオブジェクトになりました
 RBML1 でのラベルは RBML2 ではオブジェクトに変更になり、未対応要素の扱いも RBML1 のラベルとは全く異なっています。

値の指定方法が変更になったプロパティ
 RBML1 でのプロパティ form_position, multi_form は、FORM.FORM.positionに統合され、値の指定方法も変更になりました。
RBML1 でのプロパティ url_mark, url_off_markDATA.URL.markに、RBML1 でのプロパティ email_mark, email_off_markDATA.EMAIL.markに統合され、値の指定方法も変更になりました。
日付・時刻の書式の指定方法も変更になっています。詳細についてはDATA.DATE.formatおよびDATA.TIME.formatの項を参照してください。

廃止になったプロパティ
 RBML1 でのプロパティ alink, background, bgcolor, bgproperties, body, css_file, link, text, vlink は RBML2 では廃止され、これらに変わるプロパティは用意されていません。
alink, background, bgcolor, bgproperties, link, text, vlink は HTML4.01 の仕様書では非推奨要素となっており、今後、積極的に使用されるべきではないため RBML2 では廃止になりました。body は前述の非推奨要素の代替記述方法として導入されたプロパティですので、同時に廃止されました。今後はこれらのプロパティで記述されていた内容は、スタイルシートで記述してください。
css_file は外部スタイルシートを組み込むためのプロパティでしたが、スタイルシートは STYLE ブロックに記述する方法が定着しており、使用頻度および必要性が低いため廃止になりました。

CSS クラスの inp, btn は廃止されました
 RBML1 ではフォームの各入力部品とボタンに適用される CSS のクラスとして inp, btn が用意されていましたが、自由に命名できるべきである CSS のクラス名まで RBML で固定するべきではないとの理由で廃止されました。
RBML1 での CSS クラス inp, btn と同じ事を実現するにはFORM.INPUT.class, FORM.BUTTON.classを使用します。この方法だと CSS のクラス名は自由に定義することができます。
Example
{CONFIG}
FORM.INPUT.class = "inp"
FORM.BUTTON.class = "btn"
{/CONFIG}

{STYLE}
.inp { ○○; }
.btn { △△; }
{/STYLE}
 次の例はFORM.INPUT.class, FORM.BUTTON.classを使用せず、スタイルシートだけで同じ事を実現する方法です。Internet Explorer でこの CSS を動作させるには、DOCTYPE でシステム識別子付きの Transitional DTD を指定する必要があります。
Example
{STYLE}
/* .inp の代替記述 */
input[type="text"], input[type="password"], input[type="file"], textarea, select { ○○; }

/* .btn の代替記述 */
input[type="submit"], input[type="reset"], input[type="button"] { △△; }
{/STYLE}